You’ll never find a rainbow if you’re looking down.

狭小邸宅 新庄耕 : 複雑な人間心理はこう描く!

先日、スタバで読書しました。

“狭小邸宅” 新庄耕さんの作品でスバル文学賞を受賞しています。

あらすじは、一流大学を卒業した主人公がブラックな不動産屋に入り、うだつの上がらない日々を過ごすが、異動を機に、謎の多い上司に出会い、営業のエースになる。最後は人間の心理の複雑さ故に悲しい結末を迎える。というストーリーとしては、特に奇をてらったものはありません。

素晴らしいのは、それぞれの場面で描かれる主人公の複雑な心理です。

  • 罵倒され、主人公自身も向いていないとわかっているしかも会社を辞めてもいいとも思っているのに辞めない心理。
  • 会社でエースになるけど、自分の仕事に誇りが持てず満たされない主人公。
  • 優しく何の不満もない恋人にいらつく主人公。

など人間の複雑さ、相反する気持ちを内包する個人、をすごくうまく表現されています。その複雑さ、相反する心理がバランスをとっていたのでしょうけど、最後はそのバランスを崩されて、悲しい結末になってしまいます。本当にその心理の描き方がうまくて、最後のほうは一気に読んでしまいました。

気になったのは、主人公を教育するチートキャラの上司です。謎の多い上司なんだけど、なぜ主人公を助けることができなとか、そこのところは聞きたいところではありました。

面白かった。

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待宵@matsuyoi.net

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次にきっと待っている楽しいことを信じて、日々精進したいと思っています。

そんな精進(?)の毎日から得られた、ちょっと役に立ちそうなことから、日々感じた雑記まで、おそらく取り留めなく書いていますが、少しでも、楽しんでいいただいたり、役に立てると嬉しく思います。

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